「初さんまが高い」と毎年ニュースになるほど、不漁と高値が続いています。かつては庶民の味だっただけに驚きの声も。じつはさんまは北太平洋を回遊する国際的な資源で、関係国の枠組み(NPFC)による資源管理も進み、将来的な回復が期待される魚でもあります。
自宅で秋の魚を味わうため、煙の出にくい卓上ロースターや、冷凍さんま・干物のお取り寄せも人気です。脂ののったサバやホッケの塩焼き、旬のきのこや新米と合わせた献立も、この季節ならではの楽しみとして注目されています。
かたちは変われど、今年も心ゆくまで秋の味覚を味わえますように。
秋といえば、脂ののったサンマの塩焼き。でも近年は「高い」「小さい」「不漁」というニュースをよく耳にします。なぜサンマは獲れなくなったのでしょう? この記事では、農林水産省・水産庁の解説をもとに、不漁の背景にある海の変化を、むずかしい言葉を避けてやさしく整理します。
- サンマ不漁の契機は、2010年に突然起きた分布の「沖合化」とされる。
- 背景に親潮の弱化と道東・三陸沖の水温上昇。
- 沖合は餌の密度が低く、成長や成熟にも悪影響。
- イワシ類・サバ類の増加で、サンマが近海を回遊しにくくなっている可能性も。
カギは分布の「沖合化」
農林水産省の解説によると、日本のサンマ漁獲量の減少は、2010年に突然起きた分布の「沖合化」が契機と考えられています。もともとサンマは秋に日本の近海へ寄ってくる魚ですが、その通り道(分布)が沖のほうへ移ったため、日本の漁船が獲りにくくなった、というわけです。
海の変化(親潮・水温・餌)
沖合化の背景として、近年の親潮(寒流)の弱化と、それにともなう道東・三陸沖の水温上昇が挙げられています。さらに、サンマが移った沖合域は餌の密度が低いため、成長の低下だけでなく成熟にも悪影響が生じ、産卵場・生育場も餌条件のよくない沖合へ移動しているとされます。
イワシ・サバとの関係
農林水産省は、イワシ類やサバ類など、海の表層近くを主なすみかとする魚が増えたことで、サンマが日本の近くを回遊しにくくなっている可能性にも触れています。海の中では、魚どうしがすみかや餌をめぐって関わり合っています。サンマ一種だけの問題ではなく、海全体のバランスの変化としてとらえられているのです。
高くても秋の味を楽しむ工夫
不漁と高値が続き、SNSでは「サンマが高級魚になった」という声も。それでも秋の味を楽しみたい——みんなが実践している工夫を、編集部が一般化して紹介します。
- 冷凍さんまを活用する。年間を通して手に入りやすく、価格も比較的落ち着いています。
- 1尾を丸ごとではなく、外食や定食で味わう、少量を家族で分ける。
- 代替魚で秋の脂を楽しむ。脂ののったホッケや、旬のサバなども塩焼きの候補です。
秋の食卓の定番だったサンマ。SNSには「値段」への驚きと、それでも味わいたいという工夫の声が並びます。
- 「庶民の味だったのに高級魚になった」——値段の高さに驚く声が目立ちます。
- 温暖化や漁の事情で「小ぶり・脂が少ない」と感じる、という声も。
- 冷凍さんまを上手に使えば、時期や価格を気にせず楽しめる、という実用派。
- ホッケやサバなど、脂ののった別の魚で“秋の塩焼き”を楽しむ、という切り替えの声も。
X(旧Twitter)などの公開投稿を編集部が要約・一般化して紹介しています(価格・相場は時期や地域で大きく変動します。個人の感想です)。
よくある質問
- サンマの旬はいつ?
- 一般に秋(9〜10月ごろ)が旬とされ、脂がのって美味しくなります。ただし年による水揚げの差が大きくなっています。
- また安くなる?
- 海洋環境や資源の状況しだいで、見通しは不透明です。日本を含む関係国による国際的な資源管理の取り組みも進められています。
- 小さいサンマが多いのはなぜ?
- 餌の少ない沖合に分布が移り、成長が低下していることが一因と説明されています。
- 高いときはどうすれば?
- 冷凍さんまの活用や、脂ののったホッケ・サバなど代替魚で秋の塩焼きを楽しむ、といった工夫が現実的です。
- 農林水産省「サンマの不漁が続いているが、どうしてですか。」(令和5年更新) https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2208/02.html(参照: 2026-07-12)
- みんなの声:X(旧Twitter)の公開投稿を編集部が要約・一般化(2026年時点) https://x.com/search?q=%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%BE%20%E9%AB%98%E3%81%84(参照: 2026-07-12)
更新履歴
・2026-07-12 初版公開
